タイトルは Quod erat demonstrandum. の省略形です。
語彙と文法
「クゥォド・エラト・デーモンストランドゥム」と読みます。
quod は関係代名詞 quī,quae,quod の中性・単数・主格です。この文では接続詞プラス代名詞として使われています。「そしてそれは」と訳せます。
erat は不規則動詞 sum の直説法・未完了過去、3人称単数です。
dēmonstrandum は「証明する、明示する」を意味する第1変化動詞 dēmonstrō,-āre の動形容詞、中性・単数・主格です。「証明されるべき」という意味です。
主語のQuod(中性・単数・主格)と「性・数・格が一致」します。この文は「動形容詞の人称表現」の例です。
「そしてそれは(quod) (この証明を行うまでは)証明されるべき状態として(demonstrandum)あった(erat)」というのが直訳です。
「そしてそれは証明されるべきであった」と訳せます。
今はもう証明し終わった状態です。つまり「証明終了」という意味になります。
コメント
コメント一覧 (2件)
ここまで文法的に正確にQEDを説明してくれるサイトは他にないと思う。ありがたい。
コメントいただき、ありがとうございました。