Q.E.D. 証明終了

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タイトルは Quod erat demonstrandum. の省略形です。

語彙と文法

「クゥォド・エラト・デーモンストランドゥム」と読みます。
quod は関係代名詞 quī,quae,quod の中性・単数・主格です。この文では接続詞プラス代名詞として使われています。「そしてそれは」と訳せます。
erat は不規則動詞 sum の直説法・未完了過去、3人称単数です。
dēmonstrandum は「証明する、明示する」を意味する第1変化動詞 dēmonstrō,-āre の動形容詞、中性・単数・主格です。「証明されるべき」という意味です。
主語のQuod(中性・単数・主格)と「性・数・格が一致」します。この文は「動形容詞の人称表現」の例です。
「そしてそれは(quod) (この証明を行うまでは)証明されるべき状態として(demonstrandum)あった(erat)」というのが直訳です。
「そしてそれは証明されるべきであった」と訳せます。
今はもう証明し終わった状態です。つまり「証明終了」という意味になります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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