Omnis habet sua dona dies.

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「オムニス・ハベト・スア・ドーナ・ディエース」と読みます。
omnis は「すべて」を意味する第三変化形容詞 omnis の女性・単数・主格で dies にかかります。
habet は「もつ」を意味する第二変化動詞 habeo の単数・現在・3人称です。主語は dies です。
sua は所有形容詞の3人称 suus,-a,-um の中性・複数・対格で dona にかかります。
dona は「贈り物」を意味する第2変化名詞 donum の複数・対格です。habet の目的語になっています。
dies は「日」を意味する女性・第5変化名詞 dies の単数・主格です。
「すべての日は、それ自身の贈り物をもっている。」という意味になります。
<補足> マルティアーリスの言葉です(8.78.7)。毎日、何か新しい贈り物との出会いが待ち受けている、というポジティブな視点が示されています。毎日の新しい出会いや発見は、人間が手に入れるものというよりも、dies から授かるもの(=dona)という見方が新鮮です。

Epigrams, Volume I: Spectacles, Books 1-5 (Loeb Classical Library)
Martial D. R. Shackleton Bailey
0674995554

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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