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ラテン語入門のQ&A
Q. 形容詞の副詞的用法とは?
形容詞の副詞的用法について Q. 「形容詞の副詞的用法」がよくわかりません。 A. 日本語の例で考えてみましょう。 日本語の場合、「美しい」「花が」「咲く」と言いますが、「花が」「美しい」「咲く」とは言いません。 ところが、ラテン語の場合、「花が... -
訳と解説
ディードーの死
ウェルギリウスの『アエネーイス』には魅力的な登場人物が数多く描かれますが、作品前半のもっとも重要な登場人物の一人として、カルターゴーの女王ディードーの名を挙げることができるでしょう。彼女は主人公アエネーアースを呪いつつ、自ら死を選びます... -
ラテン語入門のQ&A
Q. 最上級が-rimus,-a,-umで終わるケース
『アエネーイス』を読んでいて asperrima(もっとも残忍な)という綴りを見ました。なぜ-issimaで終わらないのですか。 asper(残忍な)のように、-erで終わる形容詞の最上級は、単数・属格の語尾から第1・第2変化形容詞は-īを、第3変化形容詞は-isをとっ... -
訳と解説
噂の女神:これよりも速い害悪はほかにない(ウェルギリウス・アエネーイス)
「噂」(ファーマという女神)について 『アエネーイス』第4巻に「噂」の女神が登場します。fāmaは「噂」を意味する一般名詞ですが、173行目を見るとFāma(ファーマ)と大文字で使われています。これは女神として扱われている例です。ただし「害悪」(174 ... -
訳と解説
ウェルギリウス『農耕詩』第3巻エピローグより
ウェルギリウス『農耕詩』第3巻エピローグ:「ノーリクムの疫病」より 478-481 Hīc quondam morbō caelī miseranda coorta est tempestās tōtōque autumnī incanduit aestū et genus omne necī pecudum dedit, omne ferārum, corrūpitque lacūs, infēcit p... -
訳と解説
『ガリア戦記』の冒頭の解説
Gallia est omnis dīvīsa in partēs trēs, quārum ūnam incolunt Belgae, aliam Aquītānī, tertiam quī ipsōrum linguā Celtae, nostrā Gallī appellantur. Gallia: Gallia,-ae f.(ガリア)の単数・主格。主文の主語。 est: 不規則動詞sum,esse(である... -
ラテン語格言
Ubi leges valent, ibi populus liber potest valere.
「ウビ・レーゲース・ウァレント・イビ・ポプルス・リーベル・ポテスト・ウァレーレ」と読みます。 Ubi は「~ところの場所で」を意味する関係副詞とも「~するとき」を意味する接続詞ともとれます。前者の場合、ibiは「その場所で」、後者の場合、「その... -
西洋古典
ディードーの死(4.693-705)
ディードーの死(4.693-705) Tum Iuno omnipotens longum miserata dolorem difficilisque obitus Irim demisit Olympo quae luctantem animam nexosque resolveret artus. 695 nam quia nec fato merita nec morte peribat, sed misera ante diem subito... -
訳と解説
ラテン語のドレミの歌
以下は、ドレミの歌のルーツはラテン語にある、という話です。 詳しいことはウィキペディアの記事をごらんください。 聖ヨハネ讃歌 Ut queant laxīs resonāre fibrīs Mīra gestōrum famulī tuōrum, Solve pollūtī labiī reātum, Sancte Iōhannēs. 階名との...