Paratus exire sum.

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「パラートゥス・エクシーレ・スム」と読みます。
parātusは第1・第2変化形容詞parātus,-a,-um(<不定法>の準備ができた)の男性・単数・主格です。
parātusはparō,-āre(用意する)の完了分詞からできた形容詞です。
sumとあわせてparōの直説法・受動態・完了、1人称単数とみなすことも文法的には可能ですが、「私は死ぬことの準備をされた」となり、意味不明です。
exīreは合成動詞exeō,-īre(出ていく、死ぬ)の不定法・能動態・現在です。
sumは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、1人称単数です。
「私は死ぬ準備ができている」と訳せます。「死ぬ覚悟が出来ている」という意味です。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Ep.61.2)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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