Stellarum globi terrae magnitudinem facile vincebant.

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Cicero

語彙と文法

「ステッラールム・グロビー・テッラエ・マグニトゥーディネム・ファキレ・ウィンケーバント」と読みます。
stellārumは第1変化名詞stella,-ae f.(星)の複数・属格です。globīにかかります。
globīは第2変化名詞globus,-ī m.(球体)の複数・主格です。文の主語です。
terraeは第1変化名詞terra,-ae f.(地球)の単数・属格です。magnitūdinemにかかります。
magnitūdinemは第3変化名詞magnitūdō,-dinis f.(大きさ)の単数・対格です。vincēbantの目的語です。
facileは「容易に」を意味する副詞で、vincēbantにかかります。
vincēbantはvincō,-ere(打ち負かす)の直説法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
星々の球体は地球の大きさを容易に打ち負かしていた」と訳せます。「打ち負かしていた」を「凌駕していた」としてもよいでしょう。
キケローの「スキーピオーの夢」に出てくる表現です(Cic.Rep.6.16)。

文献案内

ラテン語を読む キケロ―「スキーピオーの夢」
山下 太郎
4860645103

Cicero

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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