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Radix malorum est cupiditas.
語彙と文法 「ラーディクス・マロールム・エスト・クピディタース」と読みます。rādixは「根、根本」を意味する第3変化名詞 rādix,-icis f. の単数・主格です。この文の補語になります。malōrumは「悪」を意味する第2変化名詞malum,-ī n. の複数・属格で、... -
cūjusの発音は?
母音の間にはさまれたjは[i+j]になります。 ラテン語では慣例上、母音にはさまれたjの前の母音に長母音をつけますが、発音は[短母音+i+j+母音]になります。mājor(より大きい)は「マイヨル」(mai+jor)です。 同様に、cūjus(関係代名詞quīの属格)は... -
ラテン語を学ぶ意義
先日のラテン語の夕べではあえて「翻訳することの大事さ」を述べました。語学の習得という目的に絞って言えば、カエサルやキケローを暗唱するなどして音の響きも何もかも自分のものにできたらよいのでしょう。 一方、私たちが普通にラテン語を学ぶ場合、一... -
できると思うからできる
できると思うからできる(Possunt quia posse videntur.) いろいろな場面で心の支えになりそうな言葉です。 元はウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』にみられる表現です。船による競技が最大の盛り上がりを見せる場面で、勝利を確信して全力を尽く... -
探し求めるべきは
[11] Quaerendum est quod non fiat in dies peius, cui non possit obstari. Quid hoc est? animus, sed hic rectus, bonus, magnus. Quid aliud voces hunc quam deum in corpore humano hospitantem? Hic animus tam in equitem Romanum quam in libert... -
In oculis animus habitat. 目に心は宿る
In oculis animus habitat.これは大プリーニウスの言葉です。「目は心の窓」や「目は口ほどにものを言う」など、日本語にも似た表現があります。時代や国が違っても、考えること、感じることは同じです。 目は感覚器の一つですが、体の他の部分と異なる不... -
In oculis animus habitat.
語彙と文法 「イン・オクリース・アニムス・ハビタト」と読みます。oculīsは「目」を意味する第2変化名詞oculus,-ī m. の複数・奪格です。animusは「心」を意味する第2変化名詞animus,-ī m.の単数・主格です。habitatは「住む」を意味する第1変化動詞 habi... -
Troius Aeneas, pietate insignis et armis.
「トローイウス・アーエネアース・ピエターテ・インシグニス・エト・アルミース」と読みます。 続けると、「ト<ロー>イウ<サー>エネ<アー>ス・ピエ<ター>ティン<シグ>ニセ<タル>ミース」。<>は「長・短・短」の<長>に当たります。 Troius... -
Barba non facit philosophum. 髭は哲学者をつくらない
Barba non facit philosophum.というラテン語があります。「髭は哲学者をつくらない」と訳せます。 見かけ倒しを戒める警句です。「私は髭とマントを見るが哲学者は目にしない」というゲッリウス(ローマの著述家)の表現が元になっています。 ゲッリウス...