「クゥィー・デディト・ベネフィキウム・タケアト・ナッレト・クゥィー・アッケーピト」と読みます。
quī は関係代名詞で、男性・単数・主格です。先行詞(指示代名詞の主格:ille等)は省略されています。
dedit は「与える」を意味する不規則変化動詞 dō,dare の直説法・能動態・完了、3人称単数です。
beneficium は「恩恵」を意味する第2変化中性名詞、単数・対格です。
前半は、「恩恵を与えた者は」と訳せます。
taceat は「黙る」を意味する第2変化動詞 taceō,-ēre の接続法・能動態・現在、3人称単数です。「黙るのがよい」という意味になります(接続法に命令のニュアンスをくみ取ります)。
narret は「語る」を意味する第1変化動詞 narrō,-āre の接続法・能動態・現在、3人称単数です。これも「語るのがよい」と訳せます。
主語は、続く quī accēpit で表される名詞節です。先行詞は省略されています。
accēpit は「受け取る」を意味する第3変化動詞 accipiō,-ereの直説法・能動態・完了、3人称単数です。目的語として beneficium が省略されています。
「恩恵を与えた者は黙るのがよい。受けた者は語るのがよい。」という意味になります。
セネカの言葉です(De Beneficiis, 2.11.2)。
Seneca on Society: A Guide to De Beneficiis
Miriam T. Griffin
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