「ディクトゥム・サピエンティー・サト・エスト」と読みます。
dictum は「言葉」を意味する第2変化名詞dictum,-ī n.の単数・主格です。このままの形で辞書の見出しに載っています。
sapientī は「分別のある、賢明な」を意味する第3変化形容詞sapiens,-entis の男性・単数・与格です。ここでは名詞として用いられ(「形容詞の名詞的用法」)、「賢者」を意味します。与格なので、「賢者にとって」と訳せます。「判断者の与格」。最初からsapiens,-entis c.(賢者)の単数・与格とみなしてもよいです。
satは中性の不変化名詞で「十分」を意味します。
sat est で「十分である」と訳せます。
「賢者には一言で十分である」という意味です。
プラウトゥスの『ペルシア人』に見られる表現です(729)。
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