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ラテン語の語順について
ラテン語は語順が自由 「ラテン語は語順が自由」と言われます。具体例をみてみましょう。 「語順が自由」とは耳あたりがよい表現です。言い方を変えれば、「語順はいつもわたしたちの予想を裏切る」ということです。これを克服すべき課題ととらえるのも一... -
Omnes una manet nox.
語彙と文法 「オムネース・ウーナ・マネト・ノクス」と読みます。omnēs は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の男性・複数・対格で、manet の目的語です。この文では「すべての人々」を意味します。形容詞の名詞的用法です。ūna は「一人の、一... -
Paulo majora canamus.
「パウロー・マイヨーラ・カナームス」と読みます。 paulō は「少し」を意味する副詞です。 mājōra は「より大きな」を意味する第1・第2変化形容詞 magnus,-a,-um の比較級 mājor,-usの中性・複数・対格です。 canāmus は「歌う」を意味する第3変化動詞 ca... -
Sapere aude.
「サペレ・アウデー」と読みます。 sapereは「分別を持つ、知恵を持つ」を意味する第3変化B動詞、不定法・能動態・現在です。 audēは「あえて~する、勇気を持って~する」を意味する第2変化動詞audeō,-ēre の命令法・能動態・現在、2人称単数です。 「勇... -
Ride si sapis.
「リーデー・シー・サピス」と読みます。 Rīdēは「笑う」を意味する第2変化動詞rīdeō,-ēre の命令法・能動態・現在、2人称単数です。 sīは「もしも」を意味する接続詞です。 sapisは「賢明である」を意味する第3変化B動詞 sapiō,-pere の直説法・能動態・... -
Multa docet fames.
「ムルタ・ドケト・ファメース」と読みます。multa は「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞 multus,-a,-um の中性・複数・対格です。この文では名詞として用いられています。「多くのことを」と訳します。docet は「教える」を意味する第2変化動詞doceō... -
Compesce mentem.
語彙と文法 「コンペスケ・メンテム」と読みます。compesce は「抑制する、制御する」を意味する第3変化動詞compescō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。mentem は「精神、心」を意味する第3変化名詞 mens,mentis f.の単数・対格です。直訳は「... -
Cras amet, qui numquam amavit; quique amavit, cras amet.
語彙と文法 「クラース・アメト・クゥィー・ヌンクゥァム・アマーウィト・クゥィークゥェ・アマーウィト・クラース・アメト」と読みます。crās は「明日」を意味する副詞です。amet は「愛する」を意味する第1変化動詞 amō,-āre の接続法・能動態・現在、3... -
Cato contra mundum.
「カトー・コントラー・ムンドゥム」と読みます。 Catō はCatō,-ōnis m.(カトー)の単数・主格です。ローマの政治家の名前です。キケローが『老年について』で主人公として扱った大カトーのことです。 contrā は「~に対して、~に敵対して」を意味する対...