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ラテン語格言
Sanabimur, si separemur modo a coetu.
語彙と文法 「サーナービムル・シー・セーパレームル・モド・アー・コエートゥー」と読みます。sānābimur は、「健康、健全にする」を意味する第1変化動詞 sānō,-āre の直説法・受動態・未来・1人称・複数です。「我々は健康にされるだろう」という意味か... -
ラテン語格言
Vile donum, vilis gratia.
語彙と文法 「ウィーレ・ドーヌム・ウィーリス・グラーティア」と読みます。vīleは「安い、安価な」を意味する第3変化形容詞 vīlis,-e の中性・単数・主格です。dōnumにかかります。dōnumは「贈り物」を意味する第2変化名詞dōnum,-ī n.の単数・主格です。g... -
ラテン語格言
Per aspera ad astra.
語彙と文法 「ペル・アスペラ・アド・アストラ」と発音します。perは前置詞で、「<対格>を通って」を意味します。aspera は、「困難な」を意味する第1・第2変化形容詞 asper,-era,-erum の中性・複数・対格です。ここでは名詞的に用いられ(「形容詞の名詞... -
ラテン語格言
Nec habeo, nec careo, nec curo.
「ネク・ハベオー・ネク・カレオー・ネク・クーロー」と読みます。necは「~でない」。nec A, nec B, nec C の構文で、AからCすべての動詞を否定します。habeōはhabeō,-ēre(持つ)の直説法・能動態・現在、1人称単数です。careōはcareō,-ēre(求める)の... -
ラテン語格言
Frangere dum metuis, franges crystallina.
「フランゲレ・ドゥム・メトゥイス・フランゲース・クリュスタッリナ」と読みます。 frangere は「壊す」を意味する第3変化動詞 frangō,-ereの不定法・能動態・現在です。 dum は「~するあいだ」を意味する接続詞です。 metuis は「恐れる」を意味する第3... -
ラテン語格言
Tacere qui nescit, nescit loqui.
「タケーレ・クゥィー・ネスキト・ネスキト・ロクゥィー」と読みます。tacēreは「沈黙する」を意味する第2変化動詞taceō,-ēre の不定法・能動態・現在です。quī は関係代名詞quī,quae,quodの男性・単数・主格です。先行詞は省略され、「~する者は」と訳せ... -
ラテン語入門のエッセイ
「そうだ、ラテン語をやろう!」
ベレ出版の noteに4つのエッセイを掲載していただきました。 2023年の幕開けです。今年こそラテン語をやろう、と思っている方の背中を押す文章であればと願います。 第1回 第2回 第3回 第4回 -
訳と解説
ユウェナーリスの警告(パンとサーカスと)
「パンとサーカス」という言葉を耳にすることがあります。 ローマの風刺詩人ユウェナーリスの言葉を基にしたものです。 この言葉を含む前後関係を紹介します。 ... iam prīdem, ex quō suffrāgia nullī uendimus, effūdit cūrās; nam quī dabat ōlim imper... -
訳と解説
天界の音楽の模倣:「スキーピオーの夢」より
キケローの「スキーピオーの夢」の中で、天界の音楽への言及がなされます。該当箇所(Cic.Rep.6.18)の和訳、語釈、逐語訳を紹介します。 quod doctī hominēs nervīs imitātī atque cantibus, aperuērunt sibi reditum in hunc locum, sīcut aliī quī prae...