語彙と文法
「オムネース・ウーナ・マネト・ノクス」と読みます。
omnēs は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の男性・複数・対格で、manet の目的語です。この文では「すべての人々」を意味します。形容詞の名詞的用法です。
ūna は「一人の、一つの」を意味する代名詞的形容詞 ūnus,-a,-um の女性・単数・主格で、nox にかかります。
manet は「待つ、待ち受ける」を意味する第2変化動詞 maneō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
nox は「夜」を意味する第3変化名詞nox,noctis f.の単数・主格で、この文の主語です。
「すべての人々をたった一つの夜が待ち受ける」と訳せます。
その夜は別名 mors (モルス)、すなわち死です。
ホラーティウスの詩に見られる表現です(Hor.Carm.1.28.15)。
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