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『ラテン詩への誘い』(国原吉之助著)
ラテン詩を読んで味わうには韻律を正しく分析する必要があります。大学書林から出ている表題の本は日本語で読める一番詳しい本だと思います。 ラテン詩への誘い國原 吉之助 この本はカナ表記も用いながらラテン語の詩の読み方を懇切丁寧に説明しているので... -
Nil homini certum est. 諸行無常
語彙と文法 「ニール・ホミニー・ケルトゥム・エスト」と読みます。nīlはnihilの別形で「無」を意味する不変化名詞、中性・単数・主格です。hominīは「人間」を意味する第3変化名詞homō,-minis c. の単数・与格です。certumは「確実な」を意味する第1・第2... -
Forti et fideli nihil difficile.
「フォルティー・エト・フィデーリー・ニヒル・ディッフィキレ」と読みます。 fortiは「強い」を意味する第3変化形容詞、男性・単数・与格です。名詞的に用いられ、「強い者にとって」と訳せます。 fideliは「誠実な」を意味する第3変化形容詞、男性・単数... -
Spina etiam grata est, ex qua spectatur rosa.
「スピーナ・エティアム・グラータ・エスト・エクス・クゥァー・スペクタートゥル・ロサ」と読みます。spīnaは「とげ」を意味する第1変化名詞spīna,-ae f.の単数・主格です。etiam は「~さえ」を意味する副詞です。grātaは「魅力的な、好ましい」を意味す... -
Non omnes qui habent citharam sunt citharoedi.
「ノーン・オムネース・クゥィー・ハベント・キタラム・スント・キタロエディー」と読みます。Nōnは「~でない」。omnēsを否定します。omnēsは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の男性・複数・主格です。この文では名詞的に用いられ、「全ての... -
Iracundiam qui vincit, hostem superat maximum.
「イーラークンディアム・クゥィー・ウィンキト・ホステム・スペラト・マクシムム」と読みます。 iracundiamは「怒り」を意味する第1変化名詞 iracundiaの単数・対格で vincitの目的語です。 quiは「~するところの」を意味する関係代名詞、男性・単数・主... -
Sua multi amittunt, cupide dum aliena appetunt.
語彙と文法 「スア・ムルティー・アーミットゥント・クピデー・ドゥム・アリエーナ・アッペトゥント」と読みます。suaは「自分の」を意味する3人称の所有形容詞 suus,-a,-um の中性・複数・対格です。この文では名詞的に扱われ、「自分のもの」を意味しま... -
Omne initium est difficile.
語彙と文法 「オムネ・イニティウム・エスト・ディッフィキレ」と読みます。omneは「すべて」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の中性・単数・主格です。initiumにかかります。initium は「始まり」を意味する第2変化名詞 initium,-ī n.の単数・主格です。... -
Ver non una dies, non una reducit hirundo.
語彙と文法 「ウェール・ノーン・ウーナ・ディエース・ノーン・ウーナ・レドゥーキト・ヒルンドー」と読みます。vērは「春」を意味する第3変化名詞 vēr,vēris n. の単数・対格です。中性なので主格と対格が同じ形です。文頭なので主語と思うのも自然ですが...