Frustra laborat qui omnibus placere studet.

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「フルストラー・ラボーラト・クゥィー・オムニブス・プラケーレ・ストゥデト」と読みます。
frustraは「無益に、無駄に」を意味する副詞です。
laboratは「努力する」を意味する第1変化動詞laboroの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
quiは関係代名詞、男性・単数・主格です。先行詞は省略されています。
omnibusは「すべての」を意味する第3変化形容詞 omnisの男性・複数・与格です。「すべての人々」を表す名詞として使われています。
placereは「<与格>に喜ばれる」を意味する第2変化動詞 placeoの不定法・能動態・現在です。
studetは「<不定法>に努める」を意味する第2変化動詞 studeoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「全ての人に喜ばれようと努める者は無駄に努力する」、「・・・者は努力しても無駄である」と訳せます。
八方美人は骨折り損という趣旨の言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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