Frustra laborat qui omnibus placere studet.

  • URLをコピーしました!

「フルストラー・ラボーラト・クゥィー・オムニブス・プラケーレ・ストゥデト」と読みます。
frustrāは「無益に、無駄に」を意味する副詞です。
labōratは「努力する」を意味する第1変化動詞labōrō,-āreの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
quīは関係代名詞quī,quae,quodの男性・単数・主格です。先行詞は省略されています。「~するところの人は」と訳せます。
omnibusは「すべての」を意味する第3変化形容詞 omnis,-eの男性・複数・与格です。「すべての人々」を表す名詞として使われています。
placēreは「<与格>に喜ばれる」を意味する第2変化動詞 placeō,-ēreの不定法・能動態・現在です。
stūdetは「<不定法>に努める」を意味する第2変化動詞 stūdeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「全ての人に喜ばれようと努める者は無駄に努力する」、「・・・者は努力しても無駄である」と訳せます。
八方美人は骨折り損という趣旨の言葉です。

ラテン語の規則動詞は不定法の語尾で大きく4つに分類可能です。第1変化動詞の不定法・能動態・現在の語尾は-āre、第2変化動詞は-ēre、第3変化動詞は-ere、第4変化動詞は-īreです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

目次