Sua multi amittunt, cupide dum aliena appetunt.

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語彙と文法

「スア・ムルティー・アーミットゥント・クピデー・ドゥム・アリエーナ・アッペトゥント」と読みます。
suaは「自分の」を意味する3人称の所有形容詞 suus,-a,-um の中性・複数・対格です。この文では名詞的に扱われ、「自分のもの」を意味します。
multīは「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞 multus,-a,-um の男性・複数・主格です。これも名詞的に用いられ、「多くの人たちは」と訳せます。
āmittuntは「失う」を意味する第3変化動詞 āmittō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
cupidēは「熱心に」を意味する副詞です。
dumは「~する間」を意味する接続詞です。
aliēnaは「他の、他人の」を意味する第1・第2変化形容詞 aliēnus,-a,-um の中性・複数・対格です。この文では名詞的に用いられ、「他人のもの」を意味します。
appetuntは「求める」を意味する第3変化動詞 appetō-ere の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「多くの者は他人のものを求める間、自分のものを失う」と訳せます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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