Spina etiam grata est, ex qua spectatur rosa.

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「スピーナ・エティアム・グラータ・エスト・エクス・クゥァー・スペクタートゥル・ロサ」と読みます。
spīnaは「とげ」を意味する第1変化名詞spīna,-ae f.の単数・主格です。
etiam は「~さえ」を意味する副詞です。
grātaは「魅力的な、好ましい」を意味する第1・第2変化形容詞、女性・単数・主格です。主語となるspīnaと性・数・格が一致します。
ex は「~から」を意味する奪格支配の前置詞です。
quā は関係代名詞、女性・単数・奪格です。先行詞はspīnaです。
spectāturは「見る」を意味する第1変化動詞spectō,-āre の直説法・受動態・現在、3人称単数です。
rosaは「バラ」を意味する第1変化女性名詞、単数・主格です。
「とげさえ好ましい、そこからバラが見られるところのとげは」と訳せます。
意味がとりにくいのですが、「そこからバラがのぞいて見えると、とげさえ好ましく思える」と訳せるのではないかと思います。ベターな訳があれば教えてください。
プブリリウス・シュルスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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