Iracundiam qui vincit, hostem superat maximum.

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「イーラークンディアム・クゥィー・ウィンキト・ホステム・スペラト・マクシムム」と読みます。
iracundiamは「怒り」を意味する第1変化名詞 iracundiaの単数・対格で vincitの目的語です。
quiは「~するところの」を意味する関係代名詞、男性・単数・主格です。
vincitは「打ち勝つ」を意味する第3変化動詞 vincoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
hostemは「敵」を意味する第3変化名詞 hostis の単数・対格です。
superatは「征服する」を意味する第1変化動詞 superoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
maximumはmagnus(大きな)の最上級、男性・単数・対格です。hostemにかかります。
「怒りに打ち勝つ者は最大の敵を征服する」と訳せます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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