Ver non una dies, non una reducit hirundo.

  • URLをコピーしました!

語彙と文法

「ウェール・ノーン・ウーナ・ディエース・ノーン・ウーナ・レドゥーキト・ヒルンドー」と読みます。
vērは「春」を意味する第3変化名詞 vēr,vēris n. の単数・対格です。
中性なので主格と対格が同じ形です。文頭なので主語と思うのも自然ですが、この文ではredūcitの目的語です。
ūnaは「一つの」を意味する代名詞的形容詞 ūnus,-a,-um の女性・単数・主格です。diēsにかかります。
diēsは「日」を意味する第5変化名詞diēs,-ēī c. 単数・主格です。
この名詞は男性名詞の用例と女性名詞の用例の両方が見つかります。この文ではūnaの形から女性名詞です。
redūcitは「連れ戻す」を意味する第3変化動詞 redūcō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
hirundōは「ツバメ」を意味する第3変化名詞hirundō,-dinis f. の単数・主格です。
「一日が春を連れ戻すのではない。一羽のツバメが春を連れ戻すのではない」と訳せます。

類似表現

Flōs ūnus nōn facit hortum. 一輪の花が庭を造るのではない。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

目次