-
ラテン語格言
Vixi et quem dederat cursum fortuna peregi.
自害するディードー 「ウィクシー・エト・クゥェム・デデラト・クルスム・フォルトゥーナ・ペレーギー」と読みます。vixī は「生きる」を意味する動詞 vīvō,-ere の直説法・能動態・完了、1人称単数です。vīvōの見出しとして、『羅和辞典』(研究社)は、v... -
ラテン語入門のQ&A
ラテン語学習に必要な三つの道具
ラテン語講習会では、ラテン語学習の「三つの道具」について説明しています。それは次の3つです。 1:教科書2:辞書3:翻訳 たとえば、Omnis ars naturae imitatio est. Sen.Ep.65.3を読む場合を考えてみましょう。 1と2の道具だけで、「すべてのars... -
ラテン語格言
Omnes artes, quae ad humanitatem pertinent, habent quoddam commune vinculum.
「オムネース・アルテース・クゥァエ・アド・フーマーニターテム・ペルティネント・ハベント・クゥォッダム・コッムーネ・ウィンクルム」と読みます。 omnēs は「すべての」を意味する第3変化形容詞 omnis,e の女性・複数・主格です。 artēs は「学問、技... -
西洋古典
人生を生きるということ:キケロー、他
生と死:キケローの言葉 Conscientia bene actae vitae jucundissima est. 立派に生きた人生の自覚はもっともすばらしいものだ。 これは、キケローの『老年について』(De senectute)に見られる言葉です。 平たく言えば、死ぬときに、自らの人生を振り返... -
ラテン語格言
Id est facile dictu, sed difficile factu.
「イド・エスト・ファキレ・ディクトゥー・セド・ディッフィキレ・ファクトゥー」と読みます。 idは「それ」を意味する指示代名詞is,ea,idの中性・単数・主格です。 facileは「容易な」を意味する第3変化形容詞facilis,-eの中性・単数・主格です。 dictū ... -
ラテン語格言
Nihil sine magno vita labore dedit mortalibus.
「ニヒル・シネ・マグノー・ウィータ・ラボーレ・デディト・モルターリブス」と読みます。 主語は vīta(人生)、動詞は dedit(与えた)、直接目的語は nihil (無)、間接目的語は mortālibus (人間たちに)です。 nihilは「無」を意味する不変化名詞、... -
ラテン語入門
分詞(現在分詞・完了分詞・目的分詞・未来分詞)
分詞は動詞を元にして作られる形容詞です。ラテン語の分詞を時称に即して大別すると、現在分詞、完了分詞、未来分詞の3つに分かれます。このうち完了分詞から派生した目的分詞(スピーヌム)にも注意する必要があります。 現在分詞 現在分詞は、現在幹に-n... -
ラテン語入門
直説法・能動態・過去完了 / 未来完了
直説法・能動態・過去完了 過去のある時点で何らかの行為がすでに完了している場合、その行為は過去完了で表されます。 過去完了の活用表 amōmoneōagōaudiō単数1amāverammonueramēgeramaudīveram2amāverāsmonuerāsēgerāsaudīverās3amāveratmonueratēgerata... -
ラテン語格言
In magnis et voluisse sat est.
「イン・マグニース・エト・ウォルイッセ・サト・エスト」と読みます。magnis は形容詞が名詞化されている例です。第1・第2変化形容詞magnus,-a,-um(大きい)の中性・複数・奪格です。et は次に来る単語を強調し、「~もまた、~さえ」と訳せます。voluis...