語彙と文法
「アルティッシマ・クゥァエクゥェ・フルーミナ・ミニモー・ソノー・ラーブントゥル」と読みます。
altissima は「深い」を意味する第1・第2変化形容詞 altus,-a,-um の最上級、中性・複数・主格で flūmina にかかります。この「最上級」は「絶対的」用法とみなせます。「きわめて深い」を意味します。
quaeque は不定形容詞 quisque, quaeque, quodque (各々の)の中性・複数・主格で flūmina にかかります。
minimō は「最小の」を意味する第1・第2変化形容詞 minimus,-a,-um の男性・単数・奪格で sonō にかかります。
sonō は「音」を意味する第2変化名詞(男性)sonus,-ī m. の単数・奪格です。
minimō sonō で副詞句を作り、lābunturにかかります。「最小の音で」と訳せます。
lābuntur は「流れる」を意味する形式受動態動詞 lābor,-bī の直説法・現在、3人称複数です。
「めいめいきわめて深い川は最小の音で流れる」と訳せます。
「深い川は音もなく流れる」という意味です。
出典と文献案内
『ラテン語名句小辞典』(野津寛、研究社)によれば、「1世紀の歴史家クルティウス・ルフス『アレクサンドロス大王伝』第7巻から採られた言葉」とのことです。
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