Aliena nobis, nostra plus aliis placent.

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語彙と文法

「アリエーナ・ノービース・ノストラ・プルース・アリイース・プラケント」と読みます。
aliēnaは「他の、他人の」を意味する第1・第2変化形容詞 aliēnus,-a,-um の中性・複数・主格です。名詞的に用いられ、「他人のものは」を意味します。
nōbīsは「我々」を意味する一人称複数の人称代名詞nōs の与格です。
nostraは「我々の」を意味する所有形容詞 noster,-tra,-trum の中性・複数・主格です。名詞的に用いられ、「我々のものは」を意味します。
plūsは「より多く、いっそう」を意味する副詞です。
aliīsは「他の」を意味する代名詞的形容詞 alius,-a,-ud の男性・複数・与格です。ここでは名詞的に使われ、「他人」を意味します。
placentは「<与格>に喜ばれる、好ましい」を意味する第2変化動詞 placeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「他人のものは我々に、我々のものはいっそう他人に喜ばれる」と訳せます。
隣の芝生は青い」という言葉を思い出します。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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