Gaudeamus igitur.

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語彙と文法

「ガウデアームス・イギトゥル」と読みます。
gaudeāmus は「喜ぶ、楽しむ」を意味する第2変化動詞 gaudeō,-ēre の接続法・能動態・現在、1人称複数です。
「いっしょに楽しもうではないか」と呼びかける言い方です。「意思」の用例です。
Vīvāmus(ともに生きよう)やBibāmus(一緒に飲もう)と同じ用法です。
igitur は「それゆえに」を意味する接続詞です。
「だからいっしょに楽しもう」と訳せます。
中世学生歌 “Dē Brevitāte Vītae”(人生の短さについて)の冒頭の表現です。
「人生は短い。青春時代のあとは老年と死である。だから(今は)いっしょに楽しもうではないか」と呼びかける歌詞です。

余談

ちなみに「人生の短さについて」(Dē Brevitāte Vītae)という歌のタイトルは、同名のセネカの作品名を想起させます(関係があるかどうかは知りません)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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