「ムルトゥム・ノーン・ムルタ」と読みます。
Multumは「大いに、深く」を意味する副詞です。
nōnは「~でない」を意味する否定辞です。
multaは第1・第2変化形容詞multus,-a,-um(多くの)の中性・複数・主格です。名詞的に用いられ、「多くのものが」を意味します。
省略されている言葉を補うと、Multum legendum est, nōn legenda sunt multa.となります。
一つ目のlegendumはlegō,-ere(読む)の動形容詞、中性・単数・主格です。estとともに、動形容詞の非人称表現を作ります。前半は、「大いに(深く)読むことがなされるべきである」、「精読すべきである」という意味になります。
後半のlegendaはlegōの中性・複数・主格です。multaと性・数・格が一致し、動形容詞の人称表現を作ります。「多くのものが(multa)読まれるべきではない(nōn)」となります。
小プリーニウスの言葉です。
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