Manus manum lavat.

  • URLをコピーしました!

語彙と文法

「マヌス・マヌム・ラウァト」と読みます。
manusは「手」を意味する第4変化名詞manus,-ūs f.の単数・主格です。「手は」。
manumはその単数・対格です。「手を」。
lavatは「洗う」を意味する第1変化動詞lavō,-āreの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「手は手を洗う」と訳せます。

第4変化名詞manus,-ūs f.の変化

単数複数
主格(呼格)manusmanūs
属格manūsmanuum
与格manī (manū)manibus
対格manummanūs
奪格manūmanibus

言葉の解釈

右手だけでは右手を洗えません。それぞれの手が互いに助け合っています。相互扶助を意味する格言として知られます。

言葉の出典

セネカの作品にみられます(Sen.Apoc.9)。Perseus Projectのリンク先で英訳を読むことが出来ます(handで検索してみてください)。セネカの言葉というより当時流布していた格言だった可能性も大きいです。

ラテン語格言50選
50選入りのラテン語です
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

目次