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技巧が技巧を隠していた:オウィディウス
出典はオウィディウスの『変身物語』(10,252)です。ピュグマリオンという彫刻家が自分の作った乙女の像に惚れてしまうという筋書きで、それほどまで彼の技が卓越していたということです。興味深い話なので、該当箇所を紹介しましょう。 彼女たち*... -
ユーノーの神殿の絵:ウェルギリウス『アエネーイス』
『アエネーイス』第一巻の「ユーノーの神殿の絵」 Namque sub ingenti lustrat dum singula templo, 453 というのも大きな神殿の下に描かれた絵の細部を眺め、 reginam opperiens, dum, quae fortuna sit urbi, 女王を待つ間、この都市にどれほどの繁栄が... -
哲学とは精神を耕すこと:キケロー
Cultura animi philosophia est. 哲学とは精神を耕すこと キケローの『トゥスクルム荘対談集』2.13 に見られる言葉です。 文頭の Cultura は英語の culture の語源です。cultus は「耕す」という意味の動詞 colo からできた名詞で、「耕作、耕すこと」が原... -
おまえなしに生きていけない:マルティアーリス
マルティアーリス『エピグランマタ』の一つをご紹介します。(12.46) XLVI Difficilis facilis, iucundus acerbus es idem: Nec tecum possum vivere, nec sine te. 2行だけの詩です。 1行目は、「同じ君が気難しかったり従順だったり、楽しげだったり気... -
「平和は戦争から生まれる」:ネポース
pax paritur bello. 平和は戦争から生まれる。 ネポースの言葉です(『英雄伝』、エパミノンダス、5,4)。似たような表現に、「もし平和を望むなら、戦争を準備せよ」(Si vis pacem, para bellum. )というのがあります(ウェゲティウス)。 キケロー... -
ニール・アドミーラーリー(不動心):ホラーティウス
ホラーティウスの詩句を紹介します。 nil admirari prope res est una, Numici,solaque quae possit facere et servare beatum.何事にも心を動かさないということが、ヌミーキウスよ、人を幸福にし、幸福に保つことのできるただひとつの道だ。(ホラーティ... -
Quando denique nihil ages?
Cicero 「クァンドー・デーニクゥェ・ニヒル・アゲース」と読みます。quandō は「いつ」を意味する疑問副詞です。dēnique は「結局、要するに」を意味する副詞です。「無」を意味する nihil は代名詞的形容詞 nihil の中性・単数・対格です。agēs は「行う... -
Otii fructus est non contentio animi, sed relaxatio. 閑暇の実り:キケロー
Cicero 語彙と文法 「オーティイー・フルクトゥス・エスト・ノーン・コンテンティオー・アニミー・セド・レラクサーティオー」と読みます。ōtiī は「閑暇」を意味する第2変化名詞 ōtium,-ī n. の単数・属格です。fructus は「果実」を意味する第4変化名詞f... -
Vitium alitur tegendo.
「ウィティウム・アリトゥル・テゲンドー」と発音します。vitium 第2変化名詞 vitium,-ī n.の単数・主格で、「欠点、悪徳」という意味です。alitur は「育む」を意味する第3変化動詞alō,-ere の直説法・受動態・現在、3人称単数です。「育てられる」が基本...