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ラテン語格言
Insanus omnis furere credit ceteros.
「インサーヌス・オムニス・フレレ・クレーディト・ケーテロース」と読みます。 insanusは「狂った」を意味する第1・第2変化形容詞 insanus,-a,-umの男性・単数・主格です。この文では名詞として使われ、主語になっています。「狂った者は」と訳します。 o... -
ラテン語格言
Jocos et dii amant.
語彙と文法 「ヨコース・エト・ディイー・アマント」と読みます。jocōsは「冗談」を意味する第2変化名詞 jocus,-ī m.の複数・対格です。etは「~もまた」を意味する副詞です。diīは「神」を意味する第2変化名詞 deus,-ī m.の複数・主格です。amantは「愛す... -
ラテン語格言
Mors potius macula.
語彙と文法 「モルス・ポティウス・マクラ」と読みます。 morsは「死」を意味する第3変化名詞 mors,mortis f.の単数・主格です。 potiusは「~よりむしろ」を意味する副詞です。 maculaは「しみ、汚名」を意味する第1変化名詞 macula,-ae f.の単数・主格で... -
西洋古典
トゥルヌスの死
ローマ建国者アエネアスと対立するトゥルヌスの一騎打ちの結果、アエネアスが勝利を収めます。以下はその最後の場面です。 アエネアスは敵(トゥルヌス)に迫ると、大木のような槍を振り回し、たけり狂った心でこう叫ぶ。「これ以上何をぐずぐずするのだ。... -
西洋古典
ニーススとエウリュアルス
『アエネイス』第9巻(訳) 420 残忍なウォルケンスは荒れ狂う。が、槍を投げた男の姿を認めることができず、怒りに燃えながらもどこに突進すべきかがわからなかった。「それでは、おまえ(=エウリュアルス)の熱い血で二人(スルモとタグス)を殺した罪... -
西洋古典
人の世の営みに対する涙
『アエネイス』第6巻の冒頭で,主人公アエネアスはシビュッラ(巫女)の予言を求めてアポロの神殿に赴きます.詩人はここでいったん物語の進行を中断し,この神殿にまつわる縁起物語を紹介していきます.すなわち,噂によるとダエダルスはミノスの王国を... -
西洋古典
今の苦しみを思い出して喜べる日も訪れる
『アエネーイス』第一巻の冒頭に見られる言葉です。主人公は未知の土地(カルターゴー)に漂着したとき,心中不安と希望が交錯しますが、表題の言葉を含む激励を部下に与えます(1.198-207)。 「おお、仲間の者たちよ、我々はかつて様々の苦難を知らぬわ... -
西洋古典
戦争と一人の英雄
ローマの詩人ウェルギリウスは、叙事詩『アエネーイス』(アエネーアースの物語)をかきました。アエネーアースはトロイアの王子でしたが、ギリシア軍との戦いに敗れ(これがトロイア戦争で、ホメーロスが『イーリアス』の中で描いています)、祖国を脱出... -
西洋古典
『アエネイス』第1巻から4巻までの流れ
第1巻:カルターゴーに漂着したアエネーアース(トロイアの王子)とその仲間は,ディードー(カルターゴーの女王)に温かく迎えられます.夫シュカエウスを兄に殺され(このエピソードはシェイクスピアの『ハムレット』を連想させます)、兄の手を逃れて...