-
ラテン語格言
In principio creavit Deus caelum et terram.
語彙と文法 「イン・プリンキピオー・クレアーウィト・デウス・カエルム・エト・テッラム」と読みます。マクロンをつけると、In principiō creāvit Deus caelum et terram.となります。Inは「<奪格>の中に」を意味する前置詞です。principiōは、principi... -
ラテン語格言
Nihili est qui nihil amat.
語彙と文法 「ニヒリー・エスト・クゥィー・ニヒル・アマト」と読みます。nihili は「何も~でない」(英語のnothing)を意味する nihil の単数・属格です。この属格は「価値の属格」とみなせます。nihili est で、主語に当たるものには「何の価値もない」... -
ラテン語格言
Inopem me copia fecit.
「イノペム・メー・コーピア・フェーキト」と読みます。マクロンをつけると Inopem mē cōpia fēcit. となります。inopem は「貧しい、欠乏している」を意味する第3変化形容詞、inops,-opis の男性・単数・対格です。目的語mēに対する補語です。この文はい... -
ラテン語入門のQ&A
Q. 子音幹名詞とi幹名詞について
Q. 子音幹名詞とi幹名詞について。なぜこのような呼び名がついたのですか? A. 複数・属格の形に注目してください。子音幹名詞とされる homō(人間)はhominum、i幹名詞とされるignis はigniumです。それぞれの語末の-umを見て下さい。その直前の文字はど... -
訳と解説
『トゥスクルム荘対談』冒頭:哲学をラテン語で語る意義について
M. TVLLI CICERONIS TVSCVLANARVM DISPVTATIONVM LIBER PRIMVS 哲学をラテン語で語る意義について 1 Cum dēfensiōnum labōribus senātōriīsque mūneribus aut omnīnō aut magnā ex parte essem aliquandō līberātus, cum: 「~なので 」。接続法を伴い「... -
ラテン語格言
Natura semina nobis scientiae dedit; scientiam non dedit.
セネカ 語彙と文法 「ナートゥーラ・セーミナ・ノービース・スキエンティアエ・デディト・スキエンティアム・ノーン・デディト」と読みます。マクロンをつけると、Nātūra sēmina nōbīs scientiae dedit. です。nātūraは「自然」を意味する第1変化名詞 nātū... -
ラテン語格言
Noli huic tranquillitati confidere.
「ノーリー・フイーク・トランクゥィッリターティー・コンフィーデレ」と読みます。 noli は禁止の命令文を作る言葉(nōlōの命令法・能動態・現在、2人称単数)で、<不定法>をするな、と訳せます。 この文でいえば、その不定法はconfidereです。 huicは... -
ラテン語格言
Non exiguum temporis habemus, sed multum perdidimus.
セネカ 語彙と文法 「ノーン・エクシグウム・テンポリス・ハベームス・セド・ムルトゥム・ペルディディムス」と読みます。Nōnは「~でない」を意味する副詞で、Nōn A sed Bの構文で「AでなくB」を意味します。exiguumは第1・第2変化形容詞 exiguus,-a,-um... -
ラテン語入門のエッセイ
ぼちぼちいこか
ラテン語を学ぶ人の多くはどこかで「フェスティーナー・レンテー」という言葉を耳にしたと思います。 文法的に説明すると、festīnā lentē. とは「急ぐ」を意味する動詞 festino の命令法 festina と「ゆっくりと」を意味する副詞 lente を並べたものです。...