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文法の教科書を終えた人のために:原典講読の勧め
ひととおりラテン語文法の概要がつかめた人にとって、次の一歩をどう踏み出すかについて、私なりに思うことを以下に述べます。 文法を学ぶ目的の一つは原典を読むことだと思います。ラテン語の文法自体に興味を持つ人も多いが、文法はそこそこにして原典の... -
Facta non verba.
語彙と文法 「ファクタ・ノーン・ウェルバ」と読みます。 facta は「行為、事実、出来事」を意味する第2変化名詞 factum,-ī n. の複数・主格です。 verba は「言葉」を意味する第2変化名詞 verbum,-ī n. の複数・主格です。 構文は、「verba でなく(nōn) f... -
第3変化形容詞
第3変化形容詞 ラテン語の形容詞は、第1・第2変化形容詞と第3変化形容詞の2種類しかありません(名詞のように第4、第5変化はありません)。 形容詞としての用法は、第1・第2変化形容詞と何も違いはありません。ここで学ぶ第3変化形容詞は、そのほとんどす... -
Vixi et quem dederat cursum fortuna peregi.
自害するディードー 「ウィクシー・エト・クゥェム・デデラト・クルスム・フォルトゥーナ・ペレーギー」と読みます。vixī は「生きる」を意味する動詞 vīvō,-ere の直説法・能動態・完了、1人称単数です。vīvōの見出しとして、『羅和辞典』(研究社)は、v... -
ラテン語学習に必要な三つの道具
ラテン語講習会では、ラテン語学習の「三つの道具」について説明しています。それは次の3つです。 1:教科書2:辞書3:翻訳 たとえば、Omnis ars naturae imitatio est. Sen.Ep.65.3を読む場合を考えてみましょう。 1と2の道具だけで、「すべてのars... -
Omnes artes, quae ad humanitatem pertinent, habent quoddam commune vinculum.
「オムネース・アルテース・クゥァエ・アド・フーマーニターテム・ペルティネント・ハベント・クゥォッダム・コッムーネ・ウィンクルム」と読みます。 omnēs は「すべての」を意味する第3変化形容詞 omnis,e の女性・複数・主格です。 artēs は「学問、技... -
人生を生きるということ:キケロー、他
生と死:キケローの言葉 Conscientia bene actae vitae jucundissima est. 立派に生きた人生の自覚はもっともすばらしいものだ。 これは、キケローの『老年について』(De senectute)に見られる言葉です。 平たく言えば、死ぬときに、自らの人生を振り返... -
Id est facile dictu, sed difficile factu.
「イド・エスト・ファキレ・ディクトゥー・セド・ディッフィキレ・ファクトゥー」と読みます。 idは「それ」を意味する指示代名詞is,ea,idの中性・単数・主格です。 facileは「容易な」を意味する第3変化形容詞facilis,-eの中性・単数・主格です。 dictū ... -
Nihil sine magno vita labore dedit mortalibus.
「ニヒル・シネ・マグノー・ウィータ・ラボーレ・デディト・モルターリブス」と読みます。 主語は vīta(人生)、動詞は dedit(与えた)、直接目的語は nihil (無)、間接目的語は mortālibus (人間たちに)です。 nihilは「無」を意味する不変化名詞、...