Id est facile dictu, sed difficile factu.

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「イド・エスト・ファキレ・ディクトゥー・セド・ディッフィキレ・ファクトゥー」と読みます。
idは「それ」を意味する指示代名詞is,ea,idの中性・単数・主格です。
facileは「容易な」を意味する第3変化形容詞facilis,-eの中性・単数・主格です。
dictū は「言う」を意味する第3変化動詞dīcō,-ere の目的分詞の奪格形です。直前の形容詞の意味を限定し、「言うことにおいて(容易な)」という意味を表します。
sedは「しかし」を意味する接続詞です。
difficileは「困難な」を意味する第3変化形容詞difficilis,-e の中性・単数・主格です。
factū は「行う」を意味する第3変化動詞faciō の目的分詞の奪格形です。dictū と同じく直前の形容詞の意味を限定し、「行うことにおいて(困難な)」という意味を表します。
「それは言うことは容易でも、行うことは難しい」と訳せます。
「言うは易く行うは難し」と意訳してもよいでしょう。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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