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ラテン語格言
Multarum artium scientia nos ornat.
「ムルタールム・アルティウム・スキエンティア・ノース・オルナト」と読みます。 multarumは「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞 multus,-a,-um の女性・複数・属格でartium にかかります。 artiumは「学芸、学問」を意味する第3変化名詞 ars,artis f... -
英語とラテン語
旅は骨折り?
旅は骨折り? 「旅」を意味する英語 travel の語源は、ラテン語に遡る。旅行会社に勤務する方から travel の語源を尋ねられて、ちょっと調べてみた。 手元の「新英和大辞典」(研究社)によると、travel はフランス語の travail(仕事、骨折り)と関連する... -
英語とラテン語
生活と人生
生活と人生 英語のlifeという言葉は、日本語では「生活」とも「人生」とも訳すことが出来るが、これら二つの日本語は似て非なるものである。たとえば「便利な生活」と言うが、「便利な人生」とは言わない。 一般に、理工系の学問は「便利な生活」の実現を... -
英語とラテン語
個の自立
個の自立 最近よく耳にする「個の自立」という言葉は、具体的にどのようなことを意味するのだろうか。対応する英単語をめぐってあれこれ考えてみたいと思う。 まず「自立」という日本語について考えると、この言葉の英訳は、普通independenceとみなされる ... -
英語とラテン語
病と患者
病と患者 「病」を意味する英語には色々あるが 、disease もその一つである。この単語は否定の接頭辞 dis と ease (安らぎ)に分解できるので、言葉の成り立ちからいえば「安らかでない状態」というニュアンスを持つ。人間の精神と肉体の安らぎは常にスト... -
英語とラテン語
友ともてなし
友ともてなし 友情に関する議論は古来絶えることを知らない 。キケローの『友情について』(De Amicitia)は、最古の友情論の一つであり、その中にいくつかの有名な言葉を見出すことができる 。すなわち、「真の友は第二の自己である」、「真の友はまれで... -
英語とラテン語
ニューヨークってどういう意味?
ニューヨークってどういう意味? 司馬遼太郎氏は、中学校時代、英語が嫌いであった。授業中に「ニューヨークとはどういう意味ですか?」と先生に質問したら、「地名に意味はあるもんか!」と叱られたからだとか。 司馬氏は、「New York =ニューヨーク」と... -
ラテン語格言
Nemo liber est qui corpori servit.
セネカ 語彙と文法 「ネーモー・リーベル・エスト・クゥィー・コルポリー・セルウィト」と読みます。Nēmō は英語の nobody, no one に相当し、「誰も~ない」を意味します。līber は「自由な」を意味する第1・第2変化形容詞līber,-bera,-berumの男性・単数... -
ラテン語格言
Nec spe nec metu.
語彙と文法 「ネク・スペー・ネク・メトゥー」と読みます。necは「~でない」を意味する副詞です。nec A nec Bは「AでもなくBでもない」という意味を表します。spēは「希望」を意味する第5変化名詞 spēs,-eī f.の単数・奪格です。metūは「恐怖」を意味する...