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英語とラテン語
勉強とは何か
勉強とは何か 今日は英語の語源に絡めて、勉強とは何か、ということについてお話します。 『竜馬が行く』を書いた司馬遼太郎という作家がいます。司馬さんは中学時代に英語が大の苦手だったと告白しています。どうして嫌いだったかというと、先生に「ニュ... -
英語学習
アメリカの日本語テスト
アメリカの日本語テスト アメリカにおいて,大学入試に日本語があると仮定しよう. Johnは中学校1年生の時から日本語を学び,今大学に通っているが,未だに日本語の勉強がはかどらない.中学時代は多少日本語に興味を持ち,漢字なども結構覚えたし,『日... -
英語とラテン語
博士と生徒
博士と生徒 英語で student と言えば「生徒」を意味し、doctor と言えば「博士、医者」を意味する。それぞれの語源は何であろうか。 student の語源は、「熱中する、努力する」という意味を持つラテン語の studeo(ストゥデオー)である。 この動詞の現在... -
英語とラテン語
教育
教育 教育は国づくり、人づくりの基礎である。教育に関する議論が古今東西を問わず盛んなのはそのためである。中国には、「孟母三遷」という言葉があるが、孟子 の母親は孟子を育てるために、最良の教育環境を与えようとして三回も引っ越しをした。その孟... -
英語とラテン語
税とタクシー
税とタクシー 「税」を意味する英語にタックス(tax)という語がある 。これは、「触れる」という意味のラテン語 tango(タンゴー)に由来する。このtango から「評価する」という意味の taxo(タクソー)というラテン語ができ、そこから tax という英語がで... -
英語とラテン語
国家と社会
国家と社会 英語の「スクール」(school)という語が、ギリシア語で「暇」を意味することや、日本語の「教育」に相当する英語の「エデュケイション」(education) の本来の意味(引き出す)についてはすでに見た。 では昔のギリシア人は「暇な」学校で何をし... -
英語とラテン語
罰と苦しみ
罰と苦しみ ドストエフスキーの作品に Crime and Punishment(罪と罰)というのがある。punishment の動詞形は punish であり、「罰する」という意味を持つ。では punish とは、元来どういう意味を持つのであろうか。 punish の語源は punire(プーニーレ... -
英語とラテン語
モラルとマナー
モラルとマナー 日本語の「道徳」に相当する英語としてはモラル(moral)がある。この言葉はラテン語の mos(モース)に由来し、その基本的意味は「習慣」、「風習」である 。古代ローマ人は、mos majorum (モース・マイヨールム)を尊重したが、これは「... -
英語とラテン語
民主主義
民主主義 民主主義とは何かということに関しては、夥(おびただ)しい数の図書があるが、リンカーン大統領の残した「人民の人民による人民のための政治」という定義 は今も新鮮さを失わない。デモクラシー(democracy)は、「デーモクラティア」(demokrat...