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The Image of Gold in Classical Antiquity: The Theme of Golden Age in Lucretius and Virgil
The Image of Gold in Classical Antiquity:The Theme of Golden Age in Lucretius and Virgil Taro YAMASHITA 1. In Works and Days, the golden race (109) lived like gods, free from care (112). The bounteous earth provided all their needs (117-... -
ウェルギリウスの歴史叙述-『アエネイス』第6巻の解釈を中心として-
ウェルギリウスの歴史叙述-『アエネイス』第6巻の解釈を中心として- 1 はじめに 『アエネイス』第6巻の冒頭において,主人公アエネアスはヘレヌスの指示した通り(3.453ff.),シビュッラの予言を求めてアポロの神殿に赴く(6.9ff.).詩人はここでいっ... -
『農耕詩』の独創性-「アリスタエウス物語」の解釈をめぐって-
ウェルギリウス(以下Verg.)の『農耕詩』(以下Geo.)第4巻後半のいわゆる「アリスタエウス物語」(4.315-558)ではおよそ次のような物語が語られている (1).牧人アリスタエウスは飼っていた蜜蜂を失い、母キュレネに不平を浴びせたところ、「全てを知る... -
誰も死ぬまでは幸福ではない
誰も死ぬまでは幸福ではない この言葉はヘロドトス『歴史』第一巻32に見られるソロンの言葉です。さっそく文脈を紹介しましょう。 リュディア王アリュアッテスの死後、その子クロイソスが35歳で王位を継いだ。彼はアテナイの賢者ソロンに世界でもっと... -
現代に生きる古典語(3)
現代に生きる古典語(3) 「自立するということ」 日本語にすると固い言葉、意味のよくわからない言葉であっても、対応する英語の語源を探ると、意味の鮮明になるケースというのが結構あります。 今回は、最近よく耳にする「自立」という言葉を取り上げた... -
現代に生きる古典語(2)
現代に生きる古典語(2) 前回は英語の「スクール」という語が、ギリシア語で「暇」を意味することや、日本語の「教育」に相当する英語の「エデュケーション」の本来の意味(引き出す)などをご紹介しました。 では昔のギリシア人は「暇な」学校で何をし... -
現代に生きる古典語(1)
古典という言葉から皆さんは何を連想しますか。漢文、それとも古 文?古典の英語訳はクラシック(classic)ですが、この言葉には 「一流の、最高水準の」という意味が込められています。名詞です と「ギリシア・ローマの古典」と英和辞書には記されいます... -
『農耕詩』における多様性のテーマ
『農耕詩』における多様性のテーマ 『牧歌』第四歌では、大地の自発性が新しいヘシオドス的黄金時代の特徴として示され、「すべての土地はすべてのものを生むだろう」(39 omnis feret omnia tellus)と言われています。他方、『農耕詩』ではこれとは対照... -
『農耕詩』1.231-258
『農耕詩』1.231-258 Idcirco certis dimensum partibus orbem per duodena regit mundi sol aureus astra. それゆえ、一定の部分によって測り分けられた天球を 黄金の太陽が宇宙の一二の星座をめぐりながら支配する。 quinque tenent caelum zonae: quaru...