Ignorantia nocet.

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語彙と文法

「イグノーランティア・ノケト」と読みます。
ignōrantiaは「無知」を意味する第1変化名詞ignōrantia,-ae f.の単数・主格です。
nocetは「害を与える」を意味する第2変化動詞noceō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「無知は害を与える」と訳せます。

これを機にignōrantiaの変化表を確認しましょう。

第1変化名詞ignōrantia,-ae f. 無知

単数複数
主格(呼格)ignōrantiaignōrantiae
属格ignōrantiaeignōrantiārum
与格ignōrantiaeignōrantiīs
対格ignōrantiamignōrantiās
奪格ignōrantiāignōrantiīs

ignōrantia(無知)は英語のignoranceの語源です。

この語を用いた他の表現として次のものがあります。

Ignōrantia nōn excūsat. 法の無知は弁護しない。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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