語彙と文法
「ストゥルトゥス・ニール・ケーラト・クゥォド・ハベト・スブ・コルデ・レウェーラト」と読みます。
stultusは「愚かな」を意味する第1・第2変化形容詞、男性・端数・主格です。ここでは名詞的に用いられ(「名詞的用法」)、「愚か者は」と訳せます。
nīlは英語のnothingに相当する中性の不変化名詞、単数・対格です。
cēlatは「隠す」を意味する第1変化動詞 cēlō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
quodは関係代名詞quī,quae,quodの中性・単数・対格です。先行詞 id(指示代名詞is,ea,idの中性・単数・対格)は省略されています。
habetは「持つ」を意味する第2変化動詞 habeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
subは「~の下に」を意味する奪格支配の前置詞です。
cordeは「心」を意味する第3変化中性名詞 cor,cordis n. の単数・奪格です。
revēlatは「明らかにする、明るみに出す」を意味する第1変化動詞 revēlō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「愚か者は何も隠さない。彼は心の下に(奥に)持つものを明るみに出す」と訳せます。