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ラテン語入門のエッセイ
Victoria 勝利の女神
オリンピックが始まると、新聞に「金」の文字が踊ります。金・銀・銅という序列は、古代ギリシア文学でよく見られた「黄金時代」のエピソードと関連しているのかもしれません。すなわち、黄金時代から銀の時代、青銅の時代を経て、今は最悪の鉄の時代に生... -
ラテン語格言
Mutato nomine de te fabula narratur.
語彙と文法 「ムータートー・ノーミネ・デー・テー・ファーブラ・ナッラートゥル」と読みます。 mūtātō は「変える、変更する」を意味する第1変化動詞 mūtō,-āre の完了分詞 mūtātus,-a,-um の中性・単数・奪格です。 nōmine は「名前」を意味する第3変化... -
ラテン語格言
Tandem tandem justitia obtinet.
「タンダム・タンデム・ユスティティア・オプティネト」と読みます。tandemは「最後に」を意味する副詞です。justitiaは「正義」を意味する第1変化名詞justitia,-ae f.の単数・主格です。obitinetは「支配する」を意味する第2変化動詞obtineō,-ēreの直説... -
ラテン語格言
Totus mundus agit histrionem.
「トートゥス・ムンドゥス・アギト・ヒストリオーネム」と読みます。 tōtusは「全体の」を意味する代名詞的形容詞 tōtus,-a,-umの男性・単数・主格です。 mundusは「世界、人間」を意味する第2変化名詞mundus,-ī m.の単数・主格です。 agitは「行う、演じ... -
ラテン語格言
Verbum sat sapienti.
「ウェルブム・サト・サピエンティー」と読みます。 verbumは「言葉」を意味する第2変化中性名詞 verbumの単数・主格です(verbum,-i n.)。 satは「十分」を意味する不変化名詞、中性・単数・主格です。 sapientiは「賢者」を意味する第3変化名詞 sapiens... -
ラテン語格言
Sufficit unum lumen in tenebris.
「スッフィキト・ウーヌム・ルーメン・イン・テネブリース」と読みます。sufficitは「十分である、足りる、間に合う」を意味する第3変化動詞 sufficioの直説法・能動態・現在、3人称単数です。ūnumは「1つの」を意味する代名詞的形容詞ūnus,-a,-um の中性... -
ラテン語格言
Lapis qui volvitur algam non generat.
「ラピス・クゥィー・ウォルウィトゥル・アルガム・ノーン・ゲネラト」と読みます。 lapisは「石」を意味する第3変化名詞lapis,-dis m.の単数・主格です。 quīは関係代名詞quī,quae,quodの男性・単数・主格です。先行詞はlapisです。 volviturは「転がす」... -
ラテン語格言
Vita sine proposito vaga est.
「ウィータ・シネ・プローポシトー・ウァガ・エスト」と読みます。 vītaは「人生」を意味するvīta,-ae f.の単数・主格です。 sineは「<奪格>なしの」を意味する前置詞です。 prōpositō は「計画、目的」を意味する第2変化名詞 prōopositum,-ī n. の単数... -
ラテン語入門のQ&A
ラテン語の教科書をめぐるQ&A
しっかり学ぶ初級ラテン語 (Basic Language Learning Series)山下 太郎 Q ラテン語の教科書は何がお勧めですか。 どれもすばらしいです。唯一の難点は、ほとんどの教科書が独習者向けではないという点です(=大学の授業で使うことを念頭に置いて書かれて...