Amat bonus otia Daphnis.

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語彙と文法

「アマト・ボヌス・オーティア・ダプニス」と読みます。
amat は「愛する」を意味する第1変化動詞 amō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
bonus は「立派な、善い」を意味する第1・第2変化形容詞 bonus,-a,-um の男性・単数・主格です。Daphnis にかかります。
ōtia は「暇」を意味する第2変化名詞 ōtium,-ī n.の複数・対格です。
Daphnis はウェルギリウスの描く牧歌的世界に出てくる英雄です。第3変化名詞Daphnis,-idis m.の単数・主格です。
「立派なダプニスは閑暇を愛している」と訳せます。
ウェルギリウス、『牧歌』に出てくる表現です(Ecl.5.61)。

牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会
ウェルギリウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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