Gloria virtutem tamquam umbra sequitur.

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「グローリア・ウィルトゥーテム・タムクウァム・ウンブラ・セクィトゥル」と読みます。
glōriaは、第1変化名詞glōria,-ae f.(栄光)の単数・主格で、この文の主語です。
virtūtem は「美徳」を意味する第3変化名詞 virtūs,-ūtis f. の単数・対格です。
tamquam は「~のように」と訳すことのできる副詞です。この文では、「umbra のように」となります。
umbra とは「影」を意味する第1変化名詞umbra,-ae f.の単数・主格です。
sequitur は「後を追う」という意味の形式受動態動詞sequor,-quīの直説法・現在、3人称単数です。目的語は virtūtem となります。
「栄光は影のように美徳に従う」と訳せます。
美徳をわがものとするとき、栄光は自ずとついてくる、という意味ですが、逆にいえば、美徳をおろそかにしたまま栄光を追求することは、実体のない影を追いかけるようなものだといえるでしょう。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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