Amor, ut lacrima, ab oculo oritur, in pectus cadit.

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「アモル・ウト・ラクリマ・アブ・オクロー・オリートゥル・イン・ペクトゥス・カディト」と発音します。
amor は「愛」を意味する第3変化名詞 amor,-ōris m.の男性・単数・主格です。
lacrima は「涙」を意味する第1変化名詞 lacrima,-ae f.の単数・主格です。  
ut は「~のように」を意味します。ut lacrimaで「涙のように」。 
oculō は、「目」を意味する第2変化名詞 oculus,-ī m.の単数・奪格です。この奪格は前置詞 ab とあわせ「目から」と訳せます。
orītur は、「生じる、起きる」を意味する形式受動態動詞orior,-īrī の直説法・現在、3人称単数です。
pectus は「胸」を意味する第3変化名詞 pectus,-oris n. の単数・対格です。対格になるのは、対格を支配する in とともに用いられるためです。in pectusで「胸の中へ」と訳せます。
cadit は、「落ちる」を意味する第3変化動詞 cadō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。   
「愛は涙のように、目から生まれて胸へと落ちる」となります。   
プーブリリウス・シュルスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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