Fama crescit eundo.

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「ファーマ・クレスキト・エウンドー」と読みます。
fāma は「噂」を意味する第1変化名詞fāma,-ae f.の単数・主格です。
crescit は「成長する、増大する」を意味する第3変化動詞 crescō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
eundō は「行く」を意味する不規則動詞 eō の動名詞、奪格です。「行くことによって」と訳せます。
「噂は進むことによって大きくなる」というのが直訳で、「噂は進むにつれて大きくなる」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』(4.174-175)に似た表現が見られます。そこでは「噂」を擬人化しています。

参考までに 4.178以下の描写をご紹介します。>>「噂」と嫉妬~ウェルギリウス『アエネーイス』より

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会
ウェルギリウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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