Natura semina nobis scientiae dedit; scientiam non dedit.

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Seneca
セネカ

語彙と文法

「ナートゥーラ・セーミナ・ノービース・スキエンティアエ・デディト・スキエンティアム・ノーン・デディト」と読みます。
マクロンをつけると、Nātūra sēmina nōbīs scientiae dedit. です。
nātūraは「自然」を意味する第1変化名詞 nātūra,-ae f. の単数・主格です。
sēminaは「種」を意味する第3変化名詞 sēmen,-minis n. の複数・対格です。
nōbīsは1人称複数の人称代名詞nōsの与格です。
scientiaeは「知識、知」を意味する第1変化名詞 scientia,-ae f. の単数・属格です。
deditは「与える」を意味する不規則動詞 dō,dare の直説法・能動態・完了、3人称単数です。
scientiamはscientiaの単数・対格です。
「自然は我々に知の種を与えた。知は与えなかった」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Ep.120.4)。

文献案内

セネカ哲学全集〈6〉倫理書簡集II
セネカ Seneca
4000926365

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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