Bis das, si cito das.

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語彙と文法

「ビス・ダース・シー・キトー・ダース」と読みます。
bis は「二度」を意味する副詞です。
dās は「与える」を意味する不規則動詞dō,dare の直説法・能動態・現在、2人称単数です。
sī は「もしも」を意味する接続詞です。
citō は「早く」という意味の副詞です。
「あなたは二度与えることになる、もし早く与えるならば。」という意味になります。

文の解釈

「迅速に与えれば、信用も相手に与えることになる」という趣旨でしょう。

タイトルの dās は2人称単数ですが、フランシス・ベイコンは bis dat quī citō dat.(素早く与える者は二度与える)という表現を演説で用いたとされます。

典拠となるのはプブリリウス・シュルスの Inopī beneficium bis dat, quī dat celeriter. (素早く与える者は困窮した者に二度恩恵を与える)という言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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