Ferre omnes omnia possent.

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Lucretius
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語彙と文法

「フェッレ・オムネース・オムニア・ポッセント」と読みます。
ferreは不規則動詞 ferō,ferre(生む)の不定法・能動態・現在です。
omnēsは第3変化形容詞 omnis,-e(すべての)の男性・複数・主格です。
omniaは第3変化形容詞 omnis,-e(すべての)の中性・複数・対格です。
possentは不規則動詞 possum,posse(~できる)の接続法・能動態・未完了過去、3人称複数です。
「すべてのものは(omnēs)すべてのものを(omnia)生むことが(ferre)できてしまうだろう(possent)」と訳せます。
接続法・未完了過去が使われているので、英語の仮定法・過去と同じく、現在の事実に反する仮定を行ったときの言い方になります。
原文に照らすと、もし確たる自然の法則がないものと仮定すると、上の一文のように「すべてのもの(樹木)がすべてのもの(果実や花)を生むことになるだろう」、むろんそんな馬鹿な話はない、となります。
ルクレーティウスの『事物の本性について』に見られる表現です(1.166)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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