Nec vitia nostra nec remedia tolerare possumus.

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「ネク・ウィティア・ノストラ・ネク・レメディア・トレラーレ・ポッスムス」と読みます。
nec A nec B で、「A も B も・・・ない。」となります。英語の Neither A nor B と同じです。
vitia は「欠点」を意味する第二変化中性名詞 vitium の複数・対格です。
nostra は「わたしたちの」という意味で、vitia を修飾しています。
remedia は「治療、矯正」を意味する第二変化中性名詞 remedium (英語のremedy )の複数・対格。vitia とともに、tolerare の目的語となっています。
tolerare は「耐える」を意味する第一変化動詞 tolero の不定法です。
不規則動詞 possum の直説法・能動相・現在、一人称・複数の possumus が不定法を必要としています。
「わたしたちは、わたしたちの欠点も、その治療も、どちらも耐えることができない」という意味になります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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