Vilius argentum est auro, virtutibus aurum.

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「ウィーリウス・アルゲントゥム・エスト・アウロー・ウィルトゥーティブス・アウルム」と読みます。
vilius は「価値が低い」を意味する第三変化形容詞 vilis の比較級、中性・単数・主格です。
argentum は「銀」を意味する第二変化中性名詞、単数主格です。
auro は「黄金」を意味する第二変化中性名詞、単数奪格です。「黄金より」と訳せます。比較の奪格と呼ばれます。
virtutibus は「美徳、徳」を意味する第三変化名詞複数奪格です(これも「比較の奪格」です)。
「銀は黄金より値打ちがない、黄金は徳より値打ちがない」と訳せます。
「黄金は銀より値打ちがある。徳は黄金より値打ちがある」という意味です。
ホラーティウス、『書簡詩』(1.1.52)に見られる表現です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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