Deus omnia non dat omnibus.

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「デウス・オムニア・ノーン・ダト・オムニブス」と読みます。
deusは「神」を意味する第2変化名詞deus,-ī m.の単数・主格です。
omniaは「すべて」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の中性・複数・対格です。ここでは名詞的に使われています。「すべてのものを」と訳せます。
datは「与える」を意味する不規則動詞dō,dare の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
omnibusは第3変化形容詞omnis,-e(すべての)の男性・複数・与格です。名詞的に用いられ、「すべての人に」を」意味します。datの間接目的語です。
「神はすべてのものをすべての人に与えない」と訳せます。
「天は二物を与えず」と似た主旨の言葉と受け取ることも可能です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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