Accipite hanc animam meque his exsolvite curis.

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「アッキピテ・ハンク・アニマム・メークゥェ・ヒース・エクソルウィテ・クーリース」と読みます。
accipiteは「受け入れる」を意味する第3変化B動詞accipiō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称複数です。
hancは「この」を意味する指示代名詞hic,haec,hoc の女性・単数・対格で、animamにかかります。
animamは「命、魂」を意味する第1変化名詞anima,-ae f. の単数・対格です。
mē は「私」を意味する1人称単数の人称代名詞ego の対格です。
hīsは「この」を意味する指示代名詞 hic,haec,hoc の女性・複数・奪格です。
exsolvite は「解き放つ」を意味する第3変化動詞 exsolvō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称複数です。
「この命を受け入れ、私をこれらの苦悩から解き放ってくれ」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Verg.Aen.4.652)。
カルタゴの女王ディードーが死に際し、形見の品々に呼びかけている場面での台詞です。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会

 

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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