Fortuna adversa virum magnae sapientiae non terret.

  • URLをコピーしました!

語彙と文法

「フォルトゥーナ・アドウェルサ・ウィルム・マグナエ・サピエンティアエ・ノーン・テッレト」と読みます。
Fortūnaは第1変化名詞fortūna,-ae f.(運命)の単数・主格です。
adversa は第1・第2変化形容詞adversus,-a,-um (反対の)の女性・単数・主格です。Fortūnaにかかります。
virum は第2変化名詞 vir,virī m.(男、人間)の単数・対格で、terret の目的語です。
magnae は第1・第2変化形容詞magnus,-a,-um の女性・単数・属格で、sapientiae にかかります。
sapientiae は第1変化名詞sapientia,-ae f.(知恵)の単数・属格でvirum にかかります。「性質の属格」です。
nōnは「~でない」。terretを否定します。
terret は第2変化動詞terreō,-ēre(脅かす)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「反対の(adversa)運命は(Fortūna)(=逆境は)、大いなる(magnae)知恵の(sapientiae)(=知恵を持つ)人を(virum)脅かさ(terret)ない(nōn)」と訳せます。
セネカが言いそうな言葉ですが、典拠は不明です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

コメント

コメントする

目次