Ades animo et omitte timorem.

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「アデス・アニモー・エト・オミッテ・ティモーレム」と読みます。
adesは「そこにある」を意味する不規則動詞(合成動詞)assum(ad+sum)の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
animōは「心」を意味する第2変化名詞animus,-ī m.の単数・奪格です(「場所の奪格」)。
ades animōで「心においてあれ」と訳せますが、「落ち着け」という意味で理解できます(熟語)。
omitteは「捨てる」を意味する第3変化動詞omittō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
timōrem は「恐れ」を意味する第3変化名詞timor,-ōris m.の単数・対格です。
「心においてあれ(落ち着け)、そして恐れを捨てよ」と訳せます。
キケローの『国家について』第6巻(「スキーピオーの夢」)に見られる表現です(Cic.Rep.6.10)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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