ラテン語格言

Sunt lacrimae rerum et mentem mortalia tangunt.

2011年5月21日

「スント・ラクリマエ・レールム・エト・メンテム・モルターリア・タングント」と読みます。
sunt は「~がある」を意味する不規則動詞 sum,esse の直説法・現在、3人称複数です。
主語は lacrimae です。「涙」を意味する第1変化名詞 lacrima,-ae f. の複数・主格です。
rērum は「物、事、出来事」を意味する第5変化動詞 rēs,reī f. の複数・属格で lacrimae にかかります。
mentem は「心」を意味する第3変化名詞 mens,mentem f. の単数・対格です。
mortālia は「人間の、人間に関わる」を意味する第3変化形容詞 mortālis.-e の中性・複数・主格です。ここでは名詞的に用いられています。
tangunt は「触れる」を意味する第3変化動詞 tangō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
「歴史への涙がある。人間の出来事は心(の琴線に)触れる。」という意味です。
ウェルギリウスの『アエネイス』に出てくる表現です。
岡・高橋訳では、前後関係も考慮に入れ、「ここにも人の世に注ぐ涙があり、人間の苦しみは人の心を打つ。」となっています。
背景の説明は、こちらをどうぞ。>>「はかなきは人の世の営み」

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
4876981264

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