Summum nec metuas diem nec optes.

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「スッムム・ネク・メトゥアース・ディエム・ネク・オプテース」と読みます。
summum は基本的には「最高の」を意味します(比較級は superior)が、ここでは「日」を表す第5変化名詞 dies (ディエース)の対格にかかり、「最後の日」(=死を迎える日)を意味しています。
nec A nec B の構文に注意します。「A も B も共に・・・ない」という意味になります。
metuas は「恐れる」を意味する第3変化動詞 metuo の接続法・現在・二人称・単数の形です。
nec metuas で「あなたは(最後の日を)恐れてはならない」となります。metuas は接続法なので nec と併せて禁止を意味します。
optes は「望む」を意味する第1変化動詞 opto の接続法・現在・二人称・単数です。これも nec と併せて「あなたは(最後の日を)望んではならない。」となります。
「あなたは最後の日を恐れても望んでもならない。」という意味になります。
ローマの風刺詩人マルティアーリスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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