「トゥーネ・イッレ・アエネーアース」と読みます。
tū は2人称単数の人称代名詞の主格です。
-ne は尋ねたい単語の後ろにつけ「~か?」を表す言葉で、疑問文を作ります。
illeは「あの」を意味する指示形容詞ille,illa,illudの男性・単数・主格です。
Aenēāsはローマの建設者とされるアエネーアースを意味します(単数・主格)。
動詞としてes(sumの2人称単数)が省かれています。
「あなたがあのアエネーアスなのか」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Aen.1.617)。
カルタゴの女王ディードーが初めてアエネーアースに声を掛ける場面での言葉です。
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