「ハエク・カエレスティア・センペル・スペクタートー・イッラ・フーマーナ・コンテムニトー」と読みます。
haec は「この」を意味する指示形容詞hic,haec,hocの中性・複数・対格です。caelestiaにかかります。
caelestiaは「天界の」を意味する第3変化形容詞caelestis,-e の中性・複数・対格です。「天界のもの」、この文では「天界の光景」を意味します(形容詞の名詞的用法)。
semperは「常に」を意味する副詞で、spectātōにかかります。
spectātō は「眺める」を意味する第1変化動詞spectō,-āre の命令法・能動態・未来、2人称単数です。
illaは「あの」を意味する指示形容詞ille,illa,illum の中性・複数・対格で、hūmānaにかかります。
hūmānaは「人間世界の」を意味する第1・第2変化形容詞hūmānus,-a,-um の中性・複数・対格です。「人間世界のもの(光景)」を意味します(名詞的用法)。
contemnitō は「軽蔑する」を意味する第3変化動詞contemnō,-ere の命令法・能動態・未来、2人称単数です。
「おまえはこの天界(の光景)をいつも眺め、あの人間世界のもの(光景)を軽蔑するようにせよ」と訳せます。
キケローの『国家について』第6巻(通称「スキーピオーの夢」)に見られる表現です(Cic.Rep.6.20)。
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